~中途採用と新卒採用では、面接の内容が異なります。面接対策のポイントは?~
初めての転職を検討している方にとって、過去に経験した面接は学生時代の就職活動で行った時のみという状況が一般的かと思われます。新卒採用面接の経験しかないため、中途採用面接のイメージがつかめずに悩んでいる方もいらっしゃいます。
中途採用(経験者採用)で企業が求める要件は、新卒の候補者に求める要件よりも具体的で、逆にその分、面接の事前準備が結果に結びつきやすくなります。企業の求めるイメージがクリアであるため、応募者側から見た際には、企業との相性を測ることができる場にもなります。そのため、中途採用面接は、キャリアプランが明確な方であればあるほど、転職の満足度を向上させる機会にもなり得ます。十分なスキルと実務上の実績がある方でも、面接が初めてという場合には準備が必要です。
その際には、JAC Recruitment(以下JAC)のコンサルタントに、お気軽にご相談ください。
このブログでは、新卒採用面接と中途採用面接の違いや具体的に準備しておくべき内容を解説していきます。初めての転職を考えている方にとって、参考になれば幸いです。
新卒面接と中途(経験者)面接の一番の違いは、即戦力性の確認の有無
新卒採用時と中途採用時の面接で企業が確認したいことは明確に異なります。一番大きな違いは、即戦力になり得るかどうか?を見られているという点です。
新卒採用時には、社会人経験のない応募者の将来性を評価することになります。いわゆるポテンシャル採用です。応対時の態度、説明の仕方、エピソードから、候補者のコンピテンシーや適性を判断していきます。「第二新卒」段階の転職も、その経験の少なさから、ほぼ同様の視点となります。
しかし、即戦力を求める傾向にある中途採用(経験者採用)の応募者には、これまでの社会人経験・業務経験から、自社に即時に利益をもたらしてくれる能力があるかどうかを企業は確認します。応募者がこれまでに積み上げてきた実績や、知識・ノウハウ、考え方を確認し、自社環境においても再現度高くパフォーマンスを出してくれるかを量ることが中途採用面接の目的といえます。
目的が具体的であるため、中途採用面接で聞かれることもより具体的になります。
前職での仕事内容と成果(具体的な数値とともに)
問題解決の手段と、それにまつわるエピソード
身についた技能や考え方(具体的な実績とともに)
退職理由
なぜ海外を志望するのか?(海外適応ができると自信を持って言えるか? その根拠は?)
自己PRと志望動機が問われるのは、新卒採用面接時と同じです。ただし、上記の質問への回答と同じく、より深い内容が含まれることが求められ、何よりも、企業が求める人物像と合致するかどうかが重要となります。
内容の違いを知った上でやるべきこと3つ
新卒採用面接と中途採用面接の違いを知った上でやるべきことは、「企業研究」「面接準備」「面接の練習」です。
応募先の企業研究
企業研究については、応募前にある程度は行ってきているかとは思いますが、このフェーズでは「自分の志望動機やPR作成に役立たせる」という目的で準備をします。事業・サービス内容や経営理念などは、もちろんですが、ビジネスモデルや競合に対して強みとなっているサービス・製品についての情報や、事業概況(良い点、および課題となっている点)についての情報を得ておけるとベターです。
日々のお仕事で企業研究や情報収集は困難という方は、JACのコンサルタントに聞いてみるのも一つの手法です。
そうした環境下にある企業に対して、自分の過去のどんな経験が貢献できそうなのか?仮説で良いので検討しておくと、面接時におけるPR効果はアップします。
面接準備(キャリアの棚卸)
スキル・キャリアの棚卸しや自己分析をしつつ、企業が中途面接でよく聞く質問とその意図を理解し、答えをまとめておきましょう。
自己分析をしっかり行い、自分が大事にする軸を知る作業は転職活動成功のカギを握る重要なプロセスとなります。今回の転職で実現したいこと、譲れないことを明確にしておく必要があります。たとえば、以下の項目の優先順位は明確についているでしょうか。
仕事のやりがい
職務内容(キャリア)
年収
労働時間
勤務地
福利厚生の充実度
自己分析は新卒時と同様に書籍の活用をしたり、知人・家族に意見をもらうなど、多角的に検討するのがポイントです。社会人経験が豊富な方であれば、面接用にスキルの棚卸しなども同時に行っているJACのコンサルタントを活用するのもお薦めです。
キャリアの棚卸については、以下の記事に詳しくまとめています。
中途採用面接の練習
キャリアの棚卸、自己分析などを経て、よくある質問への回答を作るだけでなく、模擬面接などの機会を設定して、練習をしておくのも重要です。自分なりの回答の核は用意できても、実際にそれを声に出して説明してみると、思っていた以上に回りくどかったり、伝わらなかったりするものです。暗記している内容を思い出しながら話すわけではありませんが、実際の会話として簡潔に表現しておくと、より自信を持って臨むことができるでしょう。
面接の練習(模擬面接)は、頭の中でシミュレーションを重ねる以上に、人に協力してもらって実施できるとベストです。特に海外転職の場合は、全ての面接フローがオンラインベースになる事も珍しくありません。オンライン上の見栄え(照明・背景)、音声、通信環境、などをチェックする機会にもなります。応募企業の内情に詳しく、求人の紹介やアピールすべき経験のアドバイスなども行っているJACのコンサルタントにもぜひご相談ください。
中途採用面接はコンサルタントとの対策が必須
孫子の兵法ではありませんが、応募先の企業を知り、自分自身を知り、募集しているポジションについて知っておくことは、面接を有意義なものとするうえで必要不可欠です。最近では、例えばLinkedInなどのSNSで、情報を発信をしているビジネスパーソンも増えつつあり、面接官となる方の背景などの情報も以前よりは得やすくなっています。将来の上司・同僚になるかもしれない人のことを事前にチェックしておく行為は極めて自然なプロセスと言えます。
初めての場合は特に、自分なりの準備だけでは不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。JACのコンサルタントは、求人企業・ポジションと応募者とのすり合わせの精度を上げる事も、顧客満足度を高めるうえで大切な仕事だと考えています。ぜひ遠慮なく、彼らの経験・知識を活用して、面接の満足度を高めて頂ければと思います。